こんにちは!おばちゃん助産師です。
9月になったのに、まだまだ暑いですね。いつになったら、涼しくなるのでしょうか?
今回は、「腹帯」についてお話します。最近、産後の方がさらしの「腹帯」を巻いておられたところをみかけました。思わず「懐かしい!今さらしを巻く人をみかけないので、感動です!」と言ってしまいました。
日本独自の風習で「戌の日」があります。これは、犬がたくさんの赤ちゃんを産み、安産な事にあやかり、妊娠5か月になって最初の「戌の日」に、神社等で妊娠生活と出産の無事を祈願し、神社等でお清めされた「さらし」の腹帯を巻きます。私も、以前は外来勤務の際に「戌の日は、いつ頃。腹帯を持ってこられたら巻きますよ」と言っていました。「腹帯」には、「縁起物」の側面に加え、機能的に①おなかの冷えをふせぐ②外部からの衝撃や刺激などを緩和してくれる役割③おなかを優しく包み、下から持ち上げるようにサポートすることで、姿勢が整い、腰への負担が軽減することもあります。
今でも妊婦さんの約9割近い人が「腹帯」を着用しているといわれています。ただし、いろいろなタイプがあり、中でも「腹巻」タイプが多いようですね。さらしを巻いている人は、ほとんど見かけなくなりました。さらしは、妊娠中だけでなく産後にも役に立ちます。さらしが5mあるので、巻くのに大変なところもありますが、さらしを巻いた後は、ビシッとして引きしまった感じがします。妊娠中は、「下から上」産後は「上から下」に向かって巻きます。もし、昔ながら方法に興味がある方は、かかりつけの病院の助産師に聞いてみてください。
妊婦さんや産後の方と関わる中で、いろいろな事を学ばせていただいています。ありがたいですね。次回は、何を話しましょうか?お楽しみに。